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星瞬きし宇宙の海で 第一話 Nパート [星瞬きし宇宙の海で]

「大気圏離脱まで、あと300秒」
 艦は特に問題もなく順調に高度を上げていく。ここまで大幅に予定を変えておいてなんだが、気のせいだったならばその方がいいことは間違いない。しかし、いやな予感は相変わらず消えない。むしろ、強くなっているように思えた。
「艦長、全チャンネルに強制割り込みが」
 遂に来た。そう感じて、美咲は初音を待たずに叫んだ。
「モニターに!!」
「は、はい。了解」

『我々4番惑星政府は、その独立を宣言し、大和星系政府に対して宣戦を布告するものである』

「そんな……なんで……」
 入隊したばかりの春香がそう思うのも無理はないが。
「なるほどそういうことか、だいぶ早い……」
 遅かれ早かれこうなるであろうことは、軍人ならばほとんどの人間は分かっていたことだろう。
「どういうことですか?」
「この4番惑星首長、アラン・フォーレルの向こうにいる、第4艦隊司令グレミオ・フォーレルの行動には裏がありましたからね。そうですよね? 副長」
「うん、そうだね」


 つづく。
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