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星瞬きし宇宙の海で 第二話 Iパート [星瞬きし宇宙の海で]

 着艦し、機体が元通り固定されると、一気に疲れが押し寄せてきた。初陣だったのだから、それも当然かもしれない。もちろん、軍人になったのだし、革新戦役があった以上、人間同士の戦いへの覚悟がないわけではないが、それでもこのような内乱が起きることへの覚悟まであったかは微妙なところだと思う。
「すぐ終わればいいけど」
 そんな言葉が口を突いて出てしまうが、それを振り払ってベルトを外し、コクピットを出た。

「琴希、どう?」
「流石に慣れるまではかなりの疲労を感じていると思いますけど……」
 琴希の傍に行って、美咲もモニターに表示されている機動兵器隊4人のバイタルをチェックする。確かに、今すぐ倒れたりへたり込んでしまったりはないようではあるが。
「休むように伝えます」
「そうして」
 やはり、いきなりというのは相当にきつい。肉体的にも精神的にも。帰還するまで、これ以上何もないことを美咲は祈らずにはいられなかった。


 つづく。
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