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二次創作 ヨーコ(3) [二次創作SS]

>SYSOP
 回想終了。

>YOHKO
「特一級戦略空母(スーパーストラテジー)RD-03オオツカハツネって、なるほどあの時のよろしくってこういうこと」
 つい、大声を上げてしまったあたしをジト目で見ながら、まどかは一人ごちる。その視線を華麗にスルーして、もう一度資料を視ようとしたら、遠慮がちに綾乃が口を開く。
「洋子さんとまどかさんは、そちらの方とお知り合いなんですか」
「ん? 綾乃も誰か知ってるの?」
「はい。この特一級剣術戦艦(スーパーソーディアン)RD-07ヒイラギアズサの柊梓さんに、これからよろしくと言われました」
 どうやら、あたしたちと一緒らしい。こうなると紅葉の方が気になるんだけど。
「なんや、みんなしてこっち見て。うちも会ったで、こっちの特一級要撃戦艦(スーパーインターセプト)RD-09アマミヤシグレや」
 どうも、全員誰かしらには会っているらしい、そうなると一人残っているわけだ。初音はあそこで待ってたわけだから、あたしに会うつもりだったんだろうしね。
「洋子にだけ会いたいなら、あそこで待つのは微妙よね。会ったわよ、特一級強襲戦艦(スーパーアサルト)RD-05スギサキカナ」
 まったく、心臓に悪いことをするもんだ。まぁ別に悪いことでもないし、いいけど。なんていうか、演出過剰よね。とはいえちょっと気になることはある。
「でもローソン、あたしたちは今更後輩ができても別に問題ないけど、クロノスはどうしたのよ?」
「ん? ああ、サザーランド司令から直々の要請があってね、エスタナトレーヒ謹製のものを提供したよ。なんでも彼女たちのチームは、僕たちの遠征の護衛してくれるんだそうだ」
 なるほど。でもそれって、あたしらだけじゃ戦力不足ってこと?
「いらないわよ、そんなの」
 直感だけど、オールドタイマーと戦闘になるようなことはないだろうし、NESS相手のいつもの戦闘なら、たとえNESS全軍でかかってきたとしても、負ける気なんてこれっぽっちもないしね。
「まぁ、僕もそう思うんだが……。流石に、司令直々じゃ仕方ないよ」
「仕方ないって言葉は嫌いよ!!」
「まぁまぁ今回のテストマッチは、彼女たちが役に立つってところを示す意味もあるみたいだし」
 要するに、ここでボコボコにしてやればお断りできるってことなわけで……。
「そういうことなら、昨日今日乗ったよーな子たちに、格の違いを見せつけてやるわ!!」
 そう意気込んで、まどかたちの方を見たんだけど。
「うちは別に……、時雨ちゃんとは映画仲間できてありがたいけどなー」
「私も、梓さんとの手合せ、楽しかったですし……」
「夏用のシナリオあの子に頼んだわ」
 どうも三人はあっさり籠絡……もとい、すっかり仲良くなっていたらしい。あたしなんてほんの一言二言だったぞ!! たぶんまどかがいたせいね、あれは。
「いや、私も別にあの子たちと仲良くするのがいやってわけじゃないんだけど……」
 気勢をそがれたあたしに、三人はいつも通りにまどかはため息をつきながら、綾乃は微笑んで、紅葉はノリよく口を開いた。
「まぁ、そうね。後輩に負けたとあったら、示しがつかないわよね」
「こちらでも手合せできるなら、願ってもないです」
「よっしゃ、ビシッと決めたろ!!」
 うーん、見透かされてるみたいでなんか悔しいぞ。
「あー、洋子くん」
「なによ?」
「そろそろ時間なんだが……」
 言われて時計に目をやると、そろそろ独立次元泡を起動しないと、間に合わない時間になっているのは確かのようだ。
「もっと早く言いなさいよ!!」
 そう言われて、あたしたちはあわててトラムへと乗り込んだ。


 つづく。

  第二話第四話
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