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ヤマモト・ヨーコ新装版11巻 [書籍関連]

前回の応援SSのつづきでも、それっぽいことは書いたのですが
きちんとレヴューの方もしておきましょうかねと。
 追記:というわけで、十日経ったのでオープンにします。

今回、十年待ってのメインストーリー新規部分だったわけですが
正直、人間同士の争いについては、あまり選んでほしくなかった展開ですね。
オールドタイマー関係は、管理人が終盤の展開を忘れていたのが悪いだけで
言ってしまえば想定の範囲内というか、めっさ無難というか
オールドタイマーの時間というサブタイトルの割にはあんまし絡んでこないというかなのですが
やっぱこの、TA-29以外全滅展開はちょっとなあと言わざるを得ない。
確かに、『ヤマモト・ヨーコ』という作品の根幹設定の一つである
「洋子と対等にやりあえるのはフーリガーだけ」というのから考えると
ラストバトルは、二人の一対一が相応しいのは確かかも知れませんが
ここまでシルヴィーやテンツァーといったような、一匹狼を否定してきたことを考えると
最後はやはり、エスタナトレーヒチームとして戦ってもらいたかったと思うのです。
まぁ、それもレッドスナッパーズやフェイズ2艦隊を退けた方法が
艦の性能差や個人技だったりするあたり
チームワークの重要性を自ら否定してきたようなもんでもあるわけですが。
てか、洋子最強設定がある限り、ダブルスタンダードにならざるを得んのと
WASCOレギュレーション下での戦闘なのに、NESS側の4隻1チーム制が
レッドスナッパーズとフェイズ2しか反映されてないのが、そもそも問題だったかもね。
STGかF1か、どっちのイメージで行くのか絞るべきだったかも。

それから、艦のモチーフについてはマッコウクジラでもアノマロカリスでも
それは別にいいと思うんです(まぁ、絶滅種きたのはちょっとびっくりですが)。
「セイウチノーズ」って言っちゃったよ!? 
作中、セイウチウィングと言ってますが
セイウチノーズの方が一般的と思われるので、そちらで表記させてもらいます。
大半の人にはなんのことやらだと思うので、ざっくり説明すると
2004年のウィリアムズF1のマシン、FW26最大の特徴で
確かに、アノマロカリスの頭の部分のように、前方に突き出す形で
フロントノーズからフロントウィングに繋がるアームが出ています。
まぁ、空力パーツとしては物凄い大失敗だったみたいですけどね、これ。
今までもF1モチーフのあれこれも出てるんだしと思われると思いますけど
問題なのは、“2004年”に登場したものであるということ。
「狙い撃つぜ」とかも言ってますから今更ではあるんですけど
2000年までぐらいで統一するんじゃなかったんかーと!!
無理とあきらめるなら、ペトロナスツインタワーも出してくれてもいいじゃない……。

最後、時間の経過が分かりにくかったのは、ちょっとやはり問題じゃなかろうか。
今回は、21世紀パートが冒頭ぐらいしかなく、基本ずっと30世紀で話が進みます。
ですからどうしても、洋子たちが一度行ったら行きっぱなしに感じるんですよね。
まぁ、当然ローソンがお偉いさんに説明に行ったりだとか
NESS側のパートだったりするときに時間は経過しているんでしょうけどね。
それにしても、具体的な時間経過描写があまりないので
ネプチューンが凄まじい速さで完成したように見えるんですよねえ……。


ひょっとして、ネタ潰ししちゃったんでしょうか?


それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ 【完全版】11 (朝日ノベルズ)

それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ 【完全版】11 (朝日ノベルズ)

  • 作者: 庄司 卓
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: 新書





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