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星瞬きし宇宙の海で 第六話 Mパート [星瞬きし宇宙の海で]

「第4艦隊は第三象限から、防衛システムと交戦しつつ侵攻中。現在、第二次防衛ライン上」
「了解。予定通り、第四次防衛ラインの中継スポットへ移動する」
 防衛システムによる持続的な攻撃により、集中力の低下を誘発したところを夕霧機動兵器隊が強襲撹乱、その後無人艦隊が突入する。それが和葉と初音の用意した作戦で、防衛側のアドバンテージに頼り切った、お世辞にも練られているとは言い難いものだが、準備時間がない中だ、ベターではある。
 ブリッジとの通信を終えると、軽い衝撃共に機体がカタパルトへ移動を始める。そんなとき、もう一度ブリッジから通信が入る。何事かと思って慌てて繋ぐ誠也だったが、繋がった先は艦長の初音だった。
「あ、あのくれぐれもシステムの切り替えは忘れないでください。お願いします」
 奇襲を仕掛ける以上、移動中に探知されては元も子もない。そこで今回は、重力制御を用いる通常の推進システムではなく、霊力を用いた推進システムを使用することになっていた。
「切り替え確認、問題ありません」
 誠也はシステムが切り換えられていることを、もう一度確認してそう告げる。そうこうしているうちに機体はカタパルトに到着した。そこで大型の重力波砲と対艦魚雷を受け取る。流石に今回は作戦上、仕方がなかった。
「バニティセイバー霧原機、発進する」


 つづく。
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