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星瞬きし宇宙の海で 第六話 Nパート [星瞬きし宇宙の海で]

「ねえ」
「うおっ」
 隣を飛ぶ桜からの突然の呼びかけに素っ頓狂な叫びをあげてしまう。
「なんだよ、余計な通信はよくはないだろ」
 もちろん、通信も霊力を用いるよう切り替えられてはいる。傍受されないはずではあるが、それでも控えるに越したことはない。
「ごめん。でもどうしても気になって……」
「なにが?」
「うん。さっきの艦長だけど……、なんか変じゃなかった?」
 言われて発艦前の会話を思い出してみるが。
「いや、なんかって言われてもな……」
 思い当たらないのだが、そう返された桜は、信じられないというような表情を浮かべた。
「え? 明らかに普段より柔らかいというか、ハキハキしてない感じあったでしょ?」


 つづく。
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