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星瞬きし宇宙の海で 第六話 Oパート [星瞬きし宇宙の海で]

 言われてみれば確かにそうだった。けれど、桜がそれを変だと表現したことがいまいちピンとこないと思いつつ、この夕霧に来て噂で聞く以上のきちんとした知り合いになってからを思い返す。
「あー……」
 あの夜だ。眠れずに部屋を出たところで初音出会ったあのとき。あのときの初音は確か、今日の初音と近い感じだった。変だと思わなかったのは、以前見たことがあったから、そういうことだった。
「……どうかした?」
「……いや、なんでもない」
 別に言っても構わないはずなのだが、咄嗟に誤魔化してしまう。それがそうとう怪しい態度だったのだろう、桜は怪訝な顔をしつつ通信を切った。だが、なぜか他人に言ってはいけないような、そんな気がしたのだ。


 つづく。
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