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星瞬きし宇宙の海で 第六話 Qパート [星瞬きし宇宙の海で]

「初音は大丈夫?」
「どっちの意味で?」
「負荷の方」
 聞き返しておいてなんではあるが、まぁ技術者のエスナが気にするのはそちらだろうなと和葉も思う。
「とりあえず、変化はないように見えたけど」
「そう」
 素っ気ない反応だが、こうして聞いてくる時点でエスナにしては、かなり心配なのが分かる。しかし、ブリッジに初音がひとりだけというわけではないのだから、異変が起きれば真っ先に連絡があるはず。便りがないのは元気な証拠というわけだ。だから。
「ずっと見ていられればいいんだけど……」
 問題はもう一つの方だと和葉は思うのだった。


 つづく。
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